私の中の眠れるワタシ

−−相手を信じる気持ちが。
それが強くなっていくことが。
恋を実らせるということ−−


私は、心の中で、何度もそうつぶやく。

実際、それが本当なのを何度も見てきたじゃない。

美月も、サナミも。
セツナさんも。


一人の時、ふいに涙がこぼれる。





「レイくん。大切なお話があります!!」

私はワクワクしながら、彼の前にお料理を並べた。

「なになに〜??すんごい楽しそうな話みたいだけど!」

「私、実は!!赤ちゃんできたのでーす!!」




彼の反応は、私の信じてた気持ちを大きく裏切った。



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