私の中の眠れるワタシ
二人で、たまの休みを合わせてリフレッシュに行く事が、なによりも彼は楽しそうだった。
私も楽しかった。
だけど、違う喜びが欲しくなってきて。
彼は最後に、ワタシを変化させてしまう、まだ見ぬ『ドングリ』に、嫉妬した。
−−やはり、私達は、別れる運命だった。
月並みな言葉だけど、明日からENVYが似合うワタシになるのだから、そうなんだろう。
彼が、ワタシを改札で呼び止めるはずはない。
ワタシの栄転を、もしかして誰よりも妬ましく、悔しく思っていたのは。
レイ、なのだから。