私の中の眠れるワタシ
手紙
仕事の無理が、とうとう祟った。
ある夜、自宅でごろごろしていると、突然の腹痛が襲った。
「アキ、なんか変なの……うぅ」
部屋のラグの上でうずくまりながら私は、この痛みに手遅れかもしれない悪い予感がした。
「どしたの!蜜!病院行こう、おかしいよ!!」
彼はすぐにタクシーを呼んだ。
私は歩くのもやっとだったが、階段のテスリにつかまり、ヨロヨロと降りた。
産婦人科につくと、看護士と助産婦、ついには先生まで姿を見せた。
お腹にベルトのようなものを巻いて、赤ちゃんの心音を聞く。
「どうですか?ヤバイんですか?」
アキヒコは質問責めで、先生を困らせた。
「まだわかりませんけど、切迫流産の可能性が高いですね。今日はこのまま、入院してください。」
張り止めの点滴の針が腕に刺さるが、そんな痛みより、お腹の痛みは私を吐き気まで催させた。