私の中の眠れるワタシ
生活費
−−生きること。
『生活する』ということ。
私達二人の生活は、変わった。
私達が、三人になった事を含めて。
圭太郎は、手がかかる。
夜もよく泣いた。
だけど、私はこういう日々を望んでいた。
こういう事が、したかった。
手がかかれば、かかるほど嬉しかった。
私は夜もろくに眠らず、一日中圭太郎に乳首を与えていた。
その体重に、体温に、一喜一憂した。
読書が好きな私は、家庭の医学書から、育児書から、気になれば次々と隙間時間で読み耽った。
『育児ノイローゼ』
私には無縁だ。
そのページは、読み飛ばす。
実家には帰らなかったけど、母が毎日、毎週のように訪ねてくれるから。