私の中の眠れるワタシ
アキの事は、もちろん愛している。
愛しているからこそ、圭太郎を愛する事が、彼に対して最高の『恩返し』だと、思う。
私は、以前のように、彼の仕事の話を楽しんで聞いてあげる余裕はなく、むしろ彼に今日一日の圭太郎の成長を話して聞かせてあげる事が、大切だと思っていた。
「聞いて、聞いて!!今日、圭太郎ったらね〜……」
子供好きな彼は、いつも愛しそうに圭太郎を抱き上げて、頬ずりしながら聞いた。
だけど、きっと。彼も。
私に頬ずりされたかったのかもしれない。
私達は、性生活も無くなり、その事自体、私は気付かなかった。
「蜜……」
彼が身体を寄せてくると、圭太郎が気になった。
「ちょっと、ゴメン。待って。」
私はまた、服をまくり、圭太郎のために乳房を出す。