私の中の眠れるワタシ
わかる、ワカル、わかる……。
アキの不安や、私に求めるものは、もっともだった。
「でも……、だけど……」
本音で話したいけど、話せない。
更に彼を傷つけてしまうに違いない。
結局、結論は出ないまま、床についた。
ケンカしたわけじゃないけど、……沈黙だ。
私はそっと圭太郎の寝顔を見る。
やっぱり、してあげたい事たくさんあるな……。
もちろん、置いてでるのは寂しい。
だけど、生活も、苦しい。
イチから、短時間のパートを探す自信がない。
私は、フレグランスの仕事しかやってこなかったし。
なにより、子供がいるということが採用時大きくマイナスだという事は。
私の会社に入社した新人が皆、独身ばかりだった事からも伺える。
やっぱり……。
戻ろう。
明日彼にもう一度話してみるつもりだ。