私の中の眠れるワタシ
だとしても。
−−だとしても。
だから、なんだというのか。
私は、自分を恥じた。
なのに、どうしても許せないワタシも潜んでいた。
それでも彼は、本当に反省していたし、私もしつこく言うのはやめようと思う。
圭太郎は、私達を結んだ『芽』であって、それはずっと変わらない。
彼は本当に毎日かわいがっていたし、私も仕事には不満を持たずに働き続けた。
前と同じように、生活は続く。
少しずつ、彼の事業資金を貯めるために。
私は彼と一緒に、いつか聞いたあの夢を叶えたい。
そうだ……。
赤ちゃんから大人まで家族みんなで来られるマッサージルームを。
家族で癒され、家族で楽しめる、そんな空間を提供できる私達になるのだから。