私の中の眠れるワタシ
「蜜、もう少し家の事も考えてくれよ。」
彼はある日、私にそう忠告した。
だけど、私は忠告ではなく『愚痴』と、とらえる。
私の仕事が遅くなるため、家事がおろそかだと。
私は、会社で疲れ家で愚痴られ、散々だと思う。
「僕だって、働いているんだよ。」
−−ダトシテモ?
それが、なんだというのか。
生活費にゆとりがある事も、貯金ができる事も、全て私のおかげじゃないの。
私は、だんだん彼から発せられる言葉に、嫌気がさす。
−−こんなの、私が『パパ』で、あんた『ママ』じゃない。
私の給料は、アキの二倍になっていた。
圭太郎は、なにもわからず笑っている。