私の中の眠れるワタシ
ワタシはもう、アキを大切に思えなくなっていた。
−−家族ではあるけど、夫婦なのかな。
夫婦ッテ、何??
そんな思いが頭の中をグルグルまわる。
ワタシの思う夫婦は……
そう。あの日CMでみた、『のうぜんかつら』の曲が流れるイメージ。
二人で仲良く飲んで、一日を振り返って、どうでもいい事に笑って。
でも、それももうできない。
だって私、こんなに忙しいし。
なにより、彼は私を好きかわからない。
そう思い込んでいた。
手遅レ、なんだと。
彼はワタシにもう、どんな感情も気持ちも、ないと。
−−信じる気持ちを忘れて、そう思ってタンダ。