私の中の眠れるワタシ
もうダメだ……
私は彼とはいられない……
そんな決め付けた思いが私を毎日苦しめた。
家に帰る事が、怖くて怖くて、足が向かわない。
彼サエイナケレバ、私ハ喜ンデ帰ルノニ。
不機嫌な顔が、私を責めているものではなく、寂しさからだったなんて。
この頃のワタシに、どうして気付けただろう。
ワタシは、子育てに寂しさを感じないくらい、夢中だったから……。
私は、彼から逃げるように、会社の人を飲みに誘った。
−−同ジ。あの時と、同ジ。
実家から、逃げ出した時。
その時は、それに気付かない。
気付きたくないのだ。
あの時は、母のせいにした。
でも今は許している。
許されているはず。
私は、子供を持って母の痛みを知ったから……
今は。
アキのせいにしている。
そして。
ユ ル セ ナ イ。