私の中の眠れるワタシ
体調不良
新生活は、ホントに私のいろんな雑念を追い払ってくれた。
新しい部屋の配置、彼と眠る日々……。
迷いが吹き飛ばされる気がした。
−−マヨッテルワケ、ナイ。
ワタシは、楽しくてたまらなかった。
もう、コソコソする必要もない。
今までのように、わざわざ遠くのホテルを使う事も。
アキの着信におびえて、電源をきることも。
ハヤオと二人で会社に出勤し、二人で帰る。
もちろん、見つからないように、ではアルケド。
離婚届は、もう出ている。
会社の名刺も、『長崎 蜜』に戻した。
職場の人は皆、驚いたフリをしたけど、本音は誰も驚いてなんて、なかった。
そのくらい、会社ばかりいた。
そして。
夜は、ハヤオと。