私の中の眠れるワタシ

今日も会社を休む。
多分明日もだ。

何がきっかけなのか、わからない。

二人の生活は、順調そのもので、好きな物を食べ、好きなところに行った。

彼は、優しい。

ワタシは、やっぱりこの選択で、よかったと思っているのに。



それなのに私は、CDを出しては四六時中あの曲を聞いた。

そして、持ってきた圭太郎の服を、壁に貼った。


いつか、この服も着れないくらい圭太郎がおっきくなって。

そしたらこの服を、返してあげよう。

その時には私は、きっと会ってよかったと思う母になっていよう。


その決意表明だった。

ハヤオが見ても、何も言わないだろう。
むしろ、応援するだろう。

彼との間には。

子供をもうける事は、デキナイノダカラ。



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