私の中の眠れるワタシ
毎日、圭太郎を思い出す歌を聴いている事は、ひどく彼を傷つけていたかもしれないけど。
−−−圭太郎は、いない事にしたい。
そうする事で楽になれるワタシと。
−−−いない事にするなんて。
母親として最低だと責める私がいた。
日々の、葛藤。
ワタシたちの。
もう、どちらの私もハヤオには、関係のない私だ。
なのに。
どの私とも、付き合おうとする。
−−見ツケナイデ、ミツカリタクナイ。
−−探サナイデ、ワタシハ、ヒトリ。
毎日、部屋のアカリを消してから。
彼とワタシ。
やっと本当にフタリキリになれる。
……ワタシから溢れる『蜜』を盗みに指を這わせる彼と。
彼を、ワタシの生涯寄り添う相手に決めたワタシ。
ときたま、する、たわいもないケンカ。
ワタシは、
ケンカしたら、
彼から、ハナレタ。