私の中の眠れるワタシ
ハナレタ空白に、
彼の探す……
でも。
最後まで、見つけらなかったもうヒトリのワタシがいた。
そして、私はいつか感じた事のある気持ちの悪さを感じた。
−−これは、この吐き気は。
間違いない。
妊娠だった。
私は、ハヤオに黙っておく。
……また彼をきっと、傷つけるだろうから。
そしてその日から、私の中で『結芽』は育つ。
ワタシは、産み、育む事が大好きだから。
子供を思う時の、優しい、温かい感情も。
嘘も。