私の中の眠れるワタシ
−眠れるワタシ−



−−−ワタシは、
自分の欲しいものが、
みんな欲しかった
欲張りでした。



私は、
本当の自分が
一体何処に行きたいのか
一生懸命、
探していました。



−−−ワタシは、
私を憎んでいました。
いつもイイ子ぶって、
と。



私は、
ワタシが嫌いでした。
嘘ばかりついて
結局
何もかも無くすから。



−−−ワタシは、
私のためだったのに、
と言いました。



私だって。
アンタのためだったのよ
と。



ワタシ達は泣きました。
抱き合う事は
できないけど。



手に入れたものと、
無くしたものを
『はかり』にかけたら。



それは限りなく、
ナニモナイ
に、等しかった。



それでも、
私達は、
ひとつ。



また、

いつものように

置いて逃げることなど、

できないのですから。





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