私の中の眠れるワタシ
のうぜんかつら<リプライズ>
小さな、もうぷにぷにしているとは言えないその手をとると、圭太郎の笑顔が私を見上げた。
「どこいくの〜?」
「みんなで、ドライブ。」
道でその手をゆらすと、風が強くふいた。
私と、圭太郎と、彼は。
誰にも言わないで、ずっと会ってた。
−−あの、ノートにも。
書けなかった。
だれにも、みせる気はなかったのに。
この前、
空へ星になった【結芽】はアキの子だったけど、
罪の意識はなかった。