私の中の眠れるワタシ

きっと今晩は、受け取ったノートを読んで興奮で眠れなくなっているのだろう。


でもいつか。
奇跡は起こることなく、幸せな勘違いは、ただの彼女達の勘違いとして思い知らされるときがくる。

私の願いも虚しく。

私はそれまでいつも、先生でいっぱいにしたい頭の中を、ノートを書く時間だけ貸してあげてきたのだ。

私は感謝されるべきだし、彼女達も何かに気付くべきだ。


−−とってもいい恋だった。

……あんたも早く、恋した方がいいよ。
きっとこの気持ち、わかんないと思うし!


精一杯のハッピーエンドを用意して、私に感謝するが、最後にプライドを突き付けてくる。

ずっと私は味方だったのに。突然、恋心や経験を独り占めして私をカヤの外にするところに、笑ってしまう。


フラれた後に、突然。



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