私の中の眠れるワタシ
友人達は私が、ろくな恋もしてないという事実にやっと気付き。
そんな人に相談したって、上手くいくはずがないじゃないか!
あの人が思い込ませるから、こんな事に!
とフラれた自分に言い訳をして……
アケスケに自分の妄想や自惚れを聞いてもらっていた事に羞恥心を覚えて……
結果、私に対しては恋愛ドラマを毎回楽しみに見ていた”視聴者”のように扱い……
「決してあなたは、主役でも、その主役の友人ですらもなかった。
だって……
本当の恋、知らないでしょ??
なにも、打ち明けられる秘密が、ないのだから」
と、蔑み始めるのだ。
私は鈍感なふりをして、
「好きな人ができたら、相談にのってね。由香ちゃんは、恋愛の先輩だから!」
と、日記に書きため息をつく。
ホッと安心だ。
これで今日から、しばらく私の課題を考えられる。
私の心が背伸びする変化に気付くのも。
親でも、友達でもない。
相田先生だけだった。