私の中の眠れるワタシ
男子は勿論、大ブーイングを起こす。
女子も。
憧れている連中は、一人占めできなくなる可能性に怯え、私を含めるその他は、ただ、余計な事を……と思いつつ、沈黙していた。
女心に鈍感すぎて、笑える。
私はなぜか、先生の指名により、英語のノートを集め職員室に運ぶ仕事を任された。
単純に、着任したばかりの先生が生徒の名前で咄嗟にでて気安いのは、毎日顔を合わせているテニス部であり、私以外のクラスでも、やはりテニス部の子がその仕事を受け持っていた。
日記の課題は、教科書に内容ではなく、
『英語の時間の前日に起こった事を日記にして書いてくる事』
という、なんとも中学生にとっては面倒で複雑な課題であり、しかも、語彙が足りない。