私の中の眠れるワタシ

それでも、慣れない事をするのと、ちょっとでも時間を潰したい心理が働き。

一時間は、かかった。




−−−翌日。

授業が終わったら集める指示だったので、授業が始まる前に、皆に声をかけておく。


「あー、あの自習ノートだけど!
今出せる人、私のとこ持ってきてもいいし、出せない人は、こっそり授業中書いて、終わったら私にねー。
忘れた人は、今来て、これに名前書いてー!よろしくー」


皆それぞれ、自分にあてはまる指示に従う。


ざわざわしているうちに、相田先生が入ってくる。


「ちょっと先生、いいですか。」

挨拶が終わったところで、すぐに口を開いた生徒がいた。

「おう、なんだ、徳井。」

徳井は今日、ノートを忘れたと名前を書きにきていた。


「俺は、絶対納得いかないんですけど。
第一、自習ノートなのに、提出するのもおかしいし、強制も変。
やりたい人だけやれば、いいんじゃねーのかと思うんっすけど。」

彼に賛成するような、どよめき。


私は、事態を見守る。



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