私の中の眠れるワタシ

私は極力、真也との会話を避けた。
できるかぎり他人として振る舞っていたいのに。
その願いも、むなしい。

一年生の弟は、校内では多少有名人である私の名前を姉だと口にする事で、得をする事に気付きだすと、調子に乗ってどこでも、誰にでも言って歩いた。


そしてそれは、やはり相田先生に対しても。



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