いよいよ、来る!
私は摩玲愛
私は、摩玲愛。
小学生になるまで、自分を【卑弥呼の生まれ変わり】といい、不思議な力を持つ人間。
14歳で、過去、未来が、自分以外の人に限って、目の前に映像化され、
16歳から、無償で人の相談にのってきた。
五歳の時に、近所のおばさんに、【金印のところにいつか行くの】と言って笑われた通りに、望まずに今、金印に呼び寄せられたかのごとく、金印のある近所に住んで12年になる。
犯罪や行方不明者
などの気持ちや、所在がわかっても、気のせいと思っては、現実になって、それだけでなく、その人たちの痛みや苦しみを、本人より先に感じてしまうようになってしまった。

こんなこと言っても、信じない日本だが、誰より、私が、自分をきちがいだと思って暮らして来た。でも、あの日以来、私は、自分に見える物を否定できなくなった。
忘れもしない
阪神大震災の3日前の明け方
立っていられない程に自分が揺れた。
電灯すら揺れてないのに、箪笥が倒れるイメージとともに、天井が落ちる衝撃に体が押し潰される痛みを感じて倒れ込んで動けなくなった。
目の前がまるでテレビカメラのように広がり、高い建物が倒れ、高速道路が寸断され、火の海が広がった。
小さな女の子が親を探して裸足で歩いていた…
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