恋どろぼう


台所から


包丁を引き抜いた。




ドクンッ



心臓が飛び跳ねる。



大丈夫、大丈夫。


自分に言い聞かせながら


ベランダにちかずいて行く




「冬ね・・・ぇ・・」


心配そいな

恭平の声が聞こえる。

「大丈夫だから、恭平はそこに居て!」


あたしはか細い


説得力の欠けらもない



声で命令する。




っと、








音が聞こえた。













ゴソッ・・・・・・








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