君との期待値
悩み×疑問
静かな教室とは正反対に、窓の外からは賑やかな声が響く。
何度ため息をついても心は雲ってて、沈んでいく太陽をただ眺めることしか出来ない。
「それで今日は部活行かないんだ」
「……うん」
正面にいる美波が困ったように苦笑いする。
昨日のことを美波に話した。
それは勿論拓真に好きな人がいるってことで、
これが私にとっては大問題なのだ。
だって、みんなに好きな人がいるって言ったら多分相手は私だって思われる。
赤羽くんのクラスの女子がそうだったように、きっと大半の女子はそう考えてしまうだろう。
っと言うことを昨日赤羽くんから学んだ。