ミライのはなし
「そうそう、勢い、っていうのかな。何かを変えてやる! みたいなパワーが凄かったんだ」

「……『凄かった』?」

「あ、もう解散してるんだよ」

「え? でも、結構最近のバンドなんでしょ?」

「うん。そこらへんもピストルズと似てるんだよね。バッと燃え上がって、一気に散ったんだよ」

「ふぅん……」

少し熱くなったボクを見て、面白そうに頷いてから、

ミライは目を閉じて、イヤホンに集中しはじめた

ライブでも定番だった名曲、"Boys in the Band"
< 18 / 20 >

この作品をシェア

pagetop