ミライのはなし
「何聴いてるの?」

いつもと変わらない昼休み

ミライが、そう言って僕の顔を覗き込んできた時は本当に驚いた

だって、ボクはクラスでも、そんなに目立つほうじゃなかったし、

大体、彼女と喋ったのはその時が初めてだったんだから

「え、」

ボクが戸惑って、何も言えずにいると

「それ、」

ミライは、ボクの机の上に置かれたウォークマンを指差して

「何聴いてるの?」

もう一度、聞いてきた
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