ミライのはなし
その時、ボクが聴いていたのは……

「なんだか、カッコイイ曲だね」

「だろ? "人にやさしく"って曲」

「へぇ~、やばい、なんかテンションあがる」

そう言って、ミライは軽く、本当に軽く

ボクの机の隣でぴょんと跳ねてみせた

――その瞬間――

なんだか妙な……

う~ん……、

なんていうのかな

とにかく妙な感情が

ぐわわっ、って

ボクの中に渦巻いたんだ
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