恋だったよね
「ねぇ、ハルト。
私たち4人、仲良くなれそうだよね」
マヤはハルトの方を向く。
「そうだな」
暗くてよく顔は見えなかったが笑っているようだった。
…あれ?
マヤはあることに気付いた。
さっきまで自分が車道側を歩いていたのに、いつの間にか歩道側を歩いている。
ハルトがさりげなく歩く場所を変えたのだ。
些細な事だけど、ハルトにとってはそれが普通なのかもしれないけれど。
マヤにとっては何だか嬉しくて、でも少し照れくさくて
家に着くまで俯いて歩いた。