恋だったよね
一方、ミナとユウキはあまり会話もなくただ歩いていた。
「ユウキ君…、ありがとう」
ミナはユウキの方を見上げた。
150センチくらいのミナは180センチはあるであろうユウキを見上げると首が痛かった。
「私に歩く速さ合わせてくれてるでしょ。ごめんね、私歩くの遅くて…」
「んー、身長何センチ?」
「…え?」
いきなり身長を聞かれてミナは戸惑った。
「いや、ちっさいなって思って」
「…ひどい!私が小さいんじゃなくてユウキ君が大きいの!」
そうか、と言いユウキは笑った。
それにつられてミナも笑った。
「ま、小さいと可愛いよな」
ユウキはミナの頭をポンポンとたたいた。
「…もう、子供扱いしないでよ」
言葉とは裏腹に家に着くまでミナの心臓はドキドキしたままだった。