恋だったよね
テスト
「えー、本日は学生らしく、勉学に励みましょう。仲間と切磋琢磨し…」
「マヤ、いいから真面目にやれ」
ハルトは呆れたように言った。
はいはい、と返事をしてノートをめくる。
テストが近い今日は学校に残り4人で勉強をすることになった。
「一番平均点低い奴がジュースおごるってどう?」
ユウキが提案した。
他の3人は何も言わずにユウキを見る。
「…何、その目は」
「ユウキ…俺はいいけどさ…、ねぇマヤ」
「私も別にいいけどさ…、ねぇミナ」
「ユウキ君…きっと一番ユウキ君が…」
ミナはそこまで言いかけてやめた。
「俺が一番バカだって言いたいのか!?」
ユウキはみんなを見渡す。
しかし、ぱっと目をそらされた。