恋だったよね
「ユウキ君どうしたんだろ…」
「…見に行こう」
マヤは立ち上がり先生とユウキの後を追った。
ハルトとミナも後を追った。
教室から少し離れた講義室に先生とユウキはいた。
3人はドアに耳をつけ、中の会話を聞こうとした。
「昨日、金を盗まれた生徒がいる。鞄の中に入っていた財布ごと盗まれたんだ。…お前、何か知らないか?」
「…俺を疑ってるわけ」
コホン、と先生は咳ばらいをした。
「…。言いたくはないが、お前は1年の時から素行が悪いからな」