恋だったよね


「…俺、前は悪かったからな。まぁ…疑われてもしょうがないっていうか…」




ユウキは少し笑ってみせた。




「私悔しいよ…。ユウキは…今のユウキは良い奴なのに…」




マヤの瞳から涙が流れた。
マヤの涙を見た時、ユウキは心臓が何かに締め付けられるような、そんな感じがした。




「…泣くなよ。俺の吸水性抜群のワイシャツを貸してやるよ」




ユウキは軽くマヤを抱きしめた。




もっと、もっときつく抱きしめたたかったけれど、マヤは嫌がると思った。




「…本当に吸水性抜群だね。ありがとう」




マヤは笑った。
マヤの笑顔を見てユウキも笑った。




ハルトとミナはそんな2人を見てるしか出来なかった。





< 27 / 109 >

この作品をシェア

pagetop