恋だったよね
教室のドアが開いた。
先生が立っている。
「…さっきは悪かったな。犯人が見つかった」
それだけ言うと去って行った。
「なにあの態度!」
マヤは怒っている。
「まぁ、俺じゃないってわかったんだから良いじゃん」
「ユウキ君の疑いが晴れて良かった。ね、ハルト君」
ハルトはうん、と頷いた。
学校からの帰り道、いつもの場所でハルトとマヤ、ユウキとミナに別れた。
ハルトとマヤは会話もなく歩く。
なんとなく気まずい空気が流れていた。