恋だったよね
ハルトとマヤは花火を両手いっぱいにして帰ってきた。
「まずは、これからだな」
ハルトは派手そうな打ち上げ花火に火をつけた。
赤、青、緑、黄と色を変えていき綺麗だった。
次々と花火に火をつけていく。
ユウキは手持ち花火を何個もいっぺんに持って振り回していた。
4人の笑い声は絶えなかった。
何かを吹き飛ばすかのように笑った。
最後は定番の線香花火。
先に落ちた方が負けね、と競い合っている。
地味だけれど、どこか綺麗な線香花火は自分たちの気持ちと同じような気がした。
4人は線香花火にそれぞれの想いを託した。