恋だったよね
「私ね、ユウキ君が好きなの」
ミナははっきりとした声で言った。
マヤはミナの言葉を聞いて固まった。
「修学旅行の夜、私起きてた。全部、知ってるよ」
ミナの声は淡々としていた。
「マヤちゃんとユウキ君が抱き合ってるところも見てた。ごめんね」
「ミナ、ちが…」
「マヤちゃんに友情を感じたことなんて無いよ。ずっと嫌いだった」
ミナは吐き捨てるように言った。
マヤはミナの言葉が信じられなかった。