逢いたい時に貴方はいない
携帯の中の
小さな花火は、
綺麗すぎて…
なんだか涙がデタ。


なにより嬉しいのは

彼が携帯を花火に向けて
撮影しているのを想像したら…

ナンダカ不釣り合いな光景に
感じたから

不釣り合いな行動ができるくらい

私の事を気にしてくれていたから


私の前での彼は
仕事関係者の前とは違う。

仕事モードの彼は
一言でいえば…
クールだ。


とてもじゃないけど
女の子のために
花火なんて
撮影する感じではない。


だから、尚更
…嬉しかった。


でも、それと同時に
悲しくもなった。

私が彼との関わりの中で
嬉しいと思う事があるコトに
危険だ。
と思うようになったからだった。



これ以上、
好きになりたくなかったから…



嬉しさや楽しさだけでいいハズの
恋は、

いつの間にか
辛さや悲しみばかりに
なっていった。


好きになればなるほど…
辛くて悲しい。


彼が嬉しい事を
言ったりする度に、
私の心は辛くなる。


こんなの普通じゃないっ!

て、わかってるのに、

彼への想いは
止まってはくれなかった…。




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