逢いたい時に貴方はいない
こんな時にMailをしてくるなんて…ズルいょ
こんな時にMailなんてくれたら…

私の決意が
ますます崩れちゃうょ……

思いとは裏腹に、
私の指は慣れた手つきでボタンを押す。
「呑みにいかない?」

一瞬迷ったケド…
思い切って返信してみた。


『いいよ。今から行くか?』
数分も経たずに、
私の携帯が鳴る


「うん」


仮にも婚約中の私が
違う男性と二人きりで呑みに行くのは
浮気なのかもしれない。


でも…最後の夜くらい許してくれるよね?

自分勝手な理由をつけて
私は秋山さんへの元へ足を向けた。

予想外の行動に自分でも驚いたケド…

彼がすんなりOKしたのには それ以上に驚いた。




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