逢いたい時に貴方はいない
『久しぶりだな』


「そ、そうだね」


きちんと笑えてるかな…私。


今が夜で良かった。

暗いおかげで 少しは動揺が隠せるから……

薄暗い月明かりの下で待ち合わせをした私達は……


静かに呑める場所へ行くことにした。


久しぶりなのに
何故か違和感なくいられる状況に少し驚きながらも、安心した。




懐かしいようで
初めての感覚だった。

逢わない期間が
まるで嘘だったかのように二人は、普通すぎる程自然だったから…



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