逢いたい時に貴方はいない
私が今の思いを伝えても、秋山さんは受け止めてはくれないだろう……

分かってる。


あなたは私じゃない人を見てる人。



『なんか嫌な事でもあったんか?』

グラスの氷を指で回しながら彼は言った。


ズバリ的中だ。

嫌な事があったよ。

ジャナキャこんな行動にでないよね。

何年も会ってないのにいきなり【呑みにいこう】なんて言われたら誰だってそう思う。


それも分かってるのに……

見抜いてくれた彼に
また胸がキュンとなる。



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