逢いたい時に貴方はいない
気が付くと
窓の外は暗くて…

慌ただしかった1日が嘘のように店の中は、
静けさを装いはじた。


「はぁ~、
もうこんな時間なんだぁ~」

片付けや何やらで、
気がつけば夜の10時を回っていた。


「そろそろ店締めるかな……」

レジの下の棚から鍵をとろうとした。


カラン♪カラン♪


扉の音と共に
冷たい空気が店の中に流れ込んだ。



1日中 慌ただしく動いていたせいか、
かがんた体を起こすのに少し時間がかかった……


「いらっしゃいませ」

チャリン……


言いかけたと同時に
鍵を落とすなんて
なんて間抜けだろう……

棚の奥に入り込んでしまったであろう…

店の鍵に手を伸ばす。

「すみません、X'masプレゼントですよね…
ちょっと待って頂けますか?」

声をかけながら
奥へと手を伸ばす。




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