逢いたい時に貴方はいない
『待たせて、悪い』


眼をゆっくり開けると
私の肩を揺らしながら
話しかける彼がいた。

「おかえり」


『おお』


いつも通りの彼に
少し安心した。



『電気もつけないでいたのか…』

電気をつけながら
彼は言った。




「う、うん」






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