RISK~恋患い~
もうね、受付すら行きたくないよ・・・
バッキンガム宮殿へと、足を踏み入れる前なのに。
敷地に足を踏み入れただけで、居た堪れない私。
目の前のイケメンが、その気持ちを加速させたし。
いつも有奈が響かせている、カツカツと響くヒール音。
それは小刻みなリズムで、心地良く刻まれているのに。
対して、ローヒール主義の私が履いていると。
せっかくの高級靴さえも、不協和音を響かせるザマだ。
滑稽なうえ、ブランド靴も嘆いているだろう。
シンデレラにもなれない、平平凡凡女のコトを・・・