RISK~恋患い~
「フッ…、やっと素直になった」
「はぁ~?何が…」
訝しげな表情をすれば、口角をキュッと上げて一笑するヘンタイ。
それはそれは満足そうに、何故か私を見つめてくるけど。
まさか、このあとすぐ途撤もナイ爆弾投下をされようとは。
この状況で、誰が考えつきますか…?
すると、いきなり顎をクイッと引き上げられてしまって。
「ちょっと…!」
苦しい状態にされた私の眼前には、黒曜石のような瞳。
好き勝手されて悔しいのに、捕らわれてしまうと。
ヘンタイから背くことが出来ない・・・
「未月…――」
「っ…」
重低音でいて妖しい、この声はキケンすぎる。
名前を呼ばれるだけで、体温を上昇させるから。
それと同時に、心臓も忙しなく鼓動をし始めるから…。