RISK~恋患い~
次第に紅潮していく頬を隠すために、ただ俯いて。
煩い心臓に鍵を掛けるために、静かに呼吸をする。
コレが、平静を欠いた今の私に出来る、精一杯の防御策――
「・・・クスッ――」
そんな無力で無意味な行動にも、嘲るように微笑するから。
く、悔しい・・・!
でも…、ヘンタイは全てを分かっているみたいだ。
まるでガラスのように透かされている気分だよ…。
それ以前に…、ヘンタイにはお見通しのようだね。
たとえ拒否権がないとしても、反論なら出来るのに・・・
その言葉をハッキリ言えないでいる、私の想いを…――