RISK~恋患い~
何も答えずにいると、頭上からクスッと笑う声が聞こえて。
ますます私の鼓動が、激しさを増していく・・・
「未月の答えは…?」
「・・・ッ」
ヘンタイが投げ掛ける問いに、心がまた激しく躍動する。
耳元で囁かれるのは、甘くてキケンな罠なのに。
仕掛けられたトラップと、分かっているのに。
この麗しさに嵌められて、騙されるだけなのに。
彼にとっては、ただのゲームでしかないのに・・・
いつのまにか侵食して、キモチまでサラッと蝕んで。
そのままいとも容易く、手繰り寄せられていくみたい…――