RISK~恋患い~


だから、ヘンタイ・・・


ううん…、涼雅への想いはきっとホンモノだと思う――…




「未月・・・」


「ん…?」


この甘い声を聞いた瞬間には、もう始まっていたのだろう。




すべてに於いて、格差がありすぎるし。


平凡かつ地味ーな暮らしが、モットーの私としては。


やっぱり、相容れない人のハズだけど。




「す、き…、大、好き…っ」



建前とは裏腹に、本心が彼を求めて仕方ナイ・・・




「フッ…、俺も…」


この声で囁かれる度、高鳴りが増すのもその証拠。




私が罹った(かかった)恋患いは、かなり重症だけど。



この高鳴りはまだ、初期症状の段階でしょう…?



いつか病を、RISKとして楽しめる時が来るのかな?



その相手はずっと、涼雅でいて欲しいけど・・・




        【終】



< 76 / 77 >

この作品をシェア

pagetop