RISK~恋患い~
だから、ヘンタイ・・・
ううん…、涼雅への想いはきっとホンモノだと思う――…
「未月・・・」
「ん…?」
この甘い声を聞いた瞬間には、もう始まっていたのだろう。
すべてに於いて、格差がありすぎるし。
平凡かつ地味ーな暮らしが、モットーの私としては。
やっぱり、相容れない人のハズだけど。
「す、き…、大、好き…っ」
建前とは裏腹に、本心が彼を求めて仕方ナイ・・・
「フッ…、俺も…」
この声で囁かれる度、高鳴りが増すのもその証拠。
私が罹った(かかった)恋患いは、かなり重症だけど。
この高鳴りはまだ、初期症状の段階でしょう…?
いつか病を、RISKとして楽しめる時が来るのかな?
その相手はずっと、涼雅でいて欲しいけど・・・
【終】