一枚の絵
小さい頃から絵を描くのが好きだった。

物心つく頃にはもう描きまくってた。

小、中、高、と大きくなっていくにつれて、もっともっと好きになっていって。
いつか画家になれたらいいなと当たり前のように思ってた。

あのことがあるまでは。


今は、絵を描くのをやめ、コンビニのバイトで生活して毎日を淡々と過ごしている。


そんな俺は、元原 豪紀。
23才。
もちろん、彼女もいない。


別れた彼女のことを思うと、絵を描く気にならない。
あのことというのは、別れた彼女のことだ。

なんで、あんなことになってしまったんだろう。
彼女とずっと楽しく過ごせると思っていたのに。

なんで・・・。











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