蒼い瞳の君達へ~ last blue eye ~
少し顔を上げると


目の前に人の足が見えた
女の子の靴だった


動かないし、なにも喋らず目の前で立っている


司は膝を抱えたまま

「…向こう行け」


「…」


「行けって言ってんだろ!!」


低い声で言ってもその足は動かなかった
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