Traumerei
〜玲Side〜
―――……
『…であるからして、この公式にあてはめるXは……』
ただいま4時間目。
数学。
……お腹空いた。
『菊間。』
「はい?」
突然高宮君に話し掛けられた。
『教科書もっとこっち寄せてくんない?』
「あぁ…うん」
高宮君との会話は1時間目から、これだけ。
キーンコーンーカーンーコーンー
授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
『じゃあここまでが課題!提出日守れよー』
「起立。礼。着席」
「玲〜〜〜!!!」
「あ、お弁当食べよ。」