ーー愛してるーー



私は帰るときに
冬馬先輩を呼び出した。


「何か用?」
「あの、秘密なんですけど春って雄也先輩の事好きなんですよ」
「知ってるけどそれが?」
シレッとしてる先輩。
この野郎…笑

「だから協力してあげて下さい。遊園地行ってあげて下さい。」

「無理」
「何でですか?」
「だから面倒なんだよ」
性格悪いしノリ悪い。

「お願い…します」
はあっと小さく溜め息をついて
「俺ら関係ないじゃん。2人の問題だろ?逆に迷惑だって。」
「だけど私達が背中押さないと何も始まらないじゃないですか。」

多分、あの2人両思い。
だけど2人共何もしないし告白しようともしてない。

「クスッ…そういうのお節介って言うんだよ。ばばあみたいだな」
そんな言葉を残して
先輩は行ってしまった。


…………ムカツク。
ばばあって何よ!?
協力してあげたいって
思うの普通じゃないの?
確かにきちんとした
友達は春が初めてだし
何も分かってないけど
それがお節介!?

これから冬馬先輩とは
一生仲良くなれない
気がする。


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